平均寿命は35年
日本の家の平均寿命は、35年程度とされています。長いと思いますか?短いと思いますか?あなたはどのように感じるでしょうか。この数字は、国によって異なり、ヨーロッパに目を向けると100年以上も住居として現役の家が多くあります。
これに比べると、日本には建築後60年~80年を超す現役の家はほとんどありません。理由としては、気候の違いや地質(地震)の違いなど、変えられようのない風土の問題があげられます。
しかし昨今、やはり日本でも「もっと家を長持ちさせるべきである」という考えのもと、「長寿命住宅」に注目が集まっています。
なぜ、長寿命住宅?
長寿命住宅が注目される理由は、エコだけでなく経済的な面など様々な側面がありますが、 ここではエコの面から長寿命住宅を考えてみましょう。
80年の間に2回家を建てるのと、1回建てた家を長持ちさせた場合とでは、まず使用する木材や各種資材の利用量が大きく異なります。
また、普段あまり意識することがありませんが、家は壊すとそれ相応のゴミを排出します。つまり、2回目の家を建てるときに出る1回目の家のスクラップによる廃材は、リサイクルを意識したとしても、やはりゴミを増やしてしまいます。
貴重な資源の節約と、ゴミを増やさないこと。この2つの点から見ても、家の長寿命化は、エコロジーと密接なつながりがあるのです。
せっこうボードと長寿命住宅
では、せっこうボードは長寿命住宅にどのように貢献できるでしょうか。
やはり、せっこうボードの一番の特徴である「耐火性」に注目していただきたいと思います。石膏ボード工業会では、火災による家屋の損失を防ぐためにも、せっこうボードの厚手化を推奨しています。
延焼を食い止めたり火の広がる速度を少しでも遅らせるためにも、せっこうボードの存在意義をより強いものにしていこうという方針です。家が燃えてしまっては、 長寿命のために施されたものもなくなってしまいます。
また、壁内の結露を防止し、木材の寿命をあげるという点においても、一般仕様より厚めのせっこうボード・高機能性せっこうボードのご使用を強くお勧めいたします。